Beto Caletti

Esquinas










アルゼンチンの、ポルトガル語で歌うシンガーソングライター。
音はといえばもう、ブラジル人を凌駕するサウダーヂ攻めである。曲はジャヴァンやジョアン・ボスコを思い起こさせる部分もあるがまったくオリジナルかつ翳りを湛えた美しさを秘め、ヴォイスはメロウ、シンプルだがうねるグルーヴ感に満ちたバンドの演奏もすばらしい。哀愁のカタマリのようだが骨組みはサンバ。忘れていた、あるいは今まで知らなかった風景や物語を思い起こさせるようなイマジネイティヴな歌だ。それはスリーブの写真にある、ヨーロッパ風の石畳の古ぼけた街から聴こえてきそうな音、わたしはもう、そこに行ったまんまです。ものすごい勢いでおすすめ。


 
notorious en vivo









Esquinasの前作に当たるライヴ盤。弾き語り+ba+dr のシンプルな編成ながら演奏はものすごくハイテンションかつテクニカル。深みのある楽曲に加えて、ドリヴァル・カイミやノエル・ホーザのスタンダードを切々と歌い上げるのもよい。最後カエターノの「Odara」まで緩急自在のグルーヴが持続。わしはスタジオ盤よかこっちのが好きです。

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