23 décembre 2004

Farlanders / The Farlanders

 以前からトラッド者の間で騒がれていたロシアのバンド99年作。ロシアといっても「雪の降る夜はたのしいペチカ」とかコサックダンスとかいうイメージとは遠く、フィンランドの音楽に近いような辺境フィーリングが香る。

 確かに伝統音楽を題材としながらも、ロックのパワーとグルーヴを身に着けた演奏はすごいインパクト。土俗的パワーを秘めた女性ヴォーカル、タイトなドラム、ダークな楽曲をさらに異化する木管奏者(チャルメラ含)、どれも凄まじいが、なんといってもベースが異常だ。ミック・カーンかパーシー・ジョーンズかという感じのうねうね変態ベースは、なぜこのジャンルの音楽でそんなプレイをする必要があるのかと問い詰めたくなるが、その過激さがバンドの殺伐とした辺境テイストを盛り上げる結果となっている。

 夏は道路がぬかるみ蚊柱がわんわん立ち、冬は極寒に閉ざされるロシア最西部の辺境の村。そこに閉じ込められた地霊のうめきのような凄まじい音楽です。音は違うがフランスのマリコルヌの殺伐系名作「Le bestiale」に匹敵する暗黒パワー。

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