29 mai 2005

Utua / Anna-Kaisa Liedes

 フィンランドトラッドの伝説グループ、Niekkuのメンバーだったシンガーの新譜。Niekkuを髣髴とさせるカンテレや、繊細なギター、そして北欧屈指のジャズベーシスト、アーペ・アンティラをフィーチュアした5人編成で、フィンランドトラッドの最良のエキスを凝縮したような音を作っています。

 フィン・トラッドの曲というのは、あまりコード感のない浮遊感ただよう曲や、とても美しいメロディを持った(わたしは「小さい秋みつけた旋法」と名づけた)曲など、近隣の国にはない味わいが特徴ですが、アンナカイサはそんなさまざまな歌をさまざまなスタイルの演奏に乗せて、ある時にはしみじみと、ある時にはヘドニンガルナみたいなイタコ声で絶叫したり(マジ怖い)と、さまざまに表現しています。そして全体に流れる空気は、ありきたりの表現ですけど、冷たさと透明感に満ちたあの国の薫りに満ちています。

 Niekku, Loitumaなどの透明系、Hedningarnaみたいなラジカル暗黒系どちらが好きな方にもおすすめ。

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