6 décembre 2005

けの汁用ですから

青森県は津軽地方に仕事で行った。 

わたしは国際的スーパーマーケット研究家なので、現地のスーパーを視察する。 

すると食品売り場の片隅に袋詰めの見慣れない食物が積まれてある。手にとって見ると粗い粉のようで、一見天カスのようだがちがう。 

見ると、こうある。 

  ずだ 

 
  けの汁用です。 



ずだである。けの汁用なのである。そして意味はわからない。この津軽の片隅のスーパーの店内で、「けの汁用のずだ」を知らない者はわたし一人なのだ。 

この「よそ者を拒絶するような、冷厳な断定」はどうだ。 

あたかも「ずだですよ、ずだ。だって、けの汁に入れるでしょう、普通。」と突き放すかのような。 

わたしはめまいがするような疎外感を感じていた。

後に検索してみると、それは津軽の郷土料理であることがわかった。そしてずだとは、大豆を砕いたものであるらしい。すなわち、山形の「ずんだ」と同語源である。なるほど。

 さらに驚いたことに、かの地を走るローカル私鉄、弘南鉄道では「けの汁列車」なるイベントまであるらしい。すごいじゃないか。なんたって2時間のあいだ飲めや歌えの車内なのである。電車なのに。 

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