Uma onda no mar / Bossa Nordpa


 今回タイ旅行中よく聴いてたのがコレ。ノルウェーのジャズ系の人たちがボサノヴァ~サンバのブラジルものをやっている、というとなんか底が浅そうですけど、ところがどっこいなかなか本気のブラジリダーヂが迸っているのです。

 全曲ポル語で気合入った女性シンガーのヴォイスは、ジャズっぽいフェイクなども繰り出しつつなかなかパワフル、といってもジャズ系のリキみは適度に排除したいい塩梅(しかしコレ聴くと、外人女のノドというのはホントにマッチョに出来てるなと感心します)。

 で、バンドは、ピアノ無しのgt+ba+drに加えていきなり2管、というあまりない編成なのですが、これがまた、ジャズテイストの中にほどよくサンバの ユルさを醸し出す結果となっており、たいへんよろしい。選曲もなかなかにコアで、メネスカルにカエターノからネルソンカヴァキーニョ、ドリヴァルカイミ に、タイトルゆかりのルル・サントスと、これだけでも安易なジャズボサから数万光年遠くにあるアティテュードがうかがえます。それにしても友よ、いきなり 管が2本入った「ホーザ・モレーナ」とか想像できる?めっちゃカッコいいですよコレが。

(ちなみにNORDPAの最後のAはÅ。(読みは「のるぽー」。たぶん。)

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