2006年度(に聴いた)ベストアルバム

例によって、リリースは今年じゃないのも入ってますけどあしからず。 

 しかしこうしてみると、肝心なアルバムってぜんぜんレヴュー書いてないですね(いや、どれも書くんだけど何度も書き直してるうちに自壊する)。 

 1. One fine day / 大貫妙子 
リリースは去年だったのに、値段が高い(3200円)というだけでなんとなく買わずに来てしまった。わたしが幸薄い一年だったのはきっとそのせいです。ジャズだボサノヴァだトラッドだ言う前におまえら大貫さん聴けコノヤロ。しかもこの神がかり的な楽曲の良さ、テンションの高さはどうしたことだ。いきなり30年のキャリアの頂点じゃないのかこれ。聴かない人は救われない、もう。 

 

2. Morph the cat / Donald Fagen  
天上天下唯フェイゲン独尊。13年ぶりにふたたびスティーリー・ダンの拡大再生産。悪いか。永遠にループしてくれ。死ぬまであと3枚は出してくれ師匠。 


3. Rendezvous in Rio / Micheal Franks レヴュウ参照 

4.Ponto de partida "Sao Paolo" / Gira Mundo 
日本人のプロジェクトなんだけど、バックがシコ・ピニェイロとそのリズム隊、ヴォーカルがアン・サリーとAkikoと山田里香(ボファーナ)と、もうなんだかものすごい。音はズバリ「裏シコピ」。山田里香のシンギングがこれまた圧巻。まあ聴け。  


5. Ballads / Enrico Pieranunzzi Trio 
 去年のジョー・パスとのデュオ作は「アンダーカレント」の平成版かと見せかけてハズシでしたが、今年の新作はやってくれました。ヨーロッパ的精神性に深くリヴァーヴしまくる耽美のフレーズ。つぶやき、すすり泣くが如き残響。これがオレにとってのJazzだ。オリジナル曲の良さも特筆。この人にはもっとチェット・ベイカーが生きてるうちに共演して欲しかったなあ。(ちなみに「When all was Chet」なんていう曲も入ってます) 


以下、10位まで順不同


This time it’s love / Kurt Elling : 漢のジャズヴォーカルだぜ。オッスオス。

Ballads: Remembering John Coltrane / Karrin Allyson : せつない乙女系ジャズヴォーカルだぜ。うふ。


De targe, vendo o mar / Bebel Gilberto: ひと昔前MPB風アルバムだけど、個人的感傷つまりまくりなので。

Agrie gadi / Ilgi: トラッドはこれ。ラトヴィアのバンドの初期ベストだがカンテレの響きが意外とフィンランドぽい。

Karfagen / same: プログレはこれ。

2006-12-30

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