22 décembre 2006

Easy does it / Isabelle Antena

 ビッグバンドからアシッドジャズまで、いろんなことやらされてきた最近のアンテナさんですが、新譜はジャズボッサ集。

というと1985年の佳作「Hoping for love(邦題:「愛にエスポワール」(笑)うーん、そういう時代だったよなあ)」を思い出しますが、1曲目からそういう感じ、いいなあ。ていうか、本人もあのアルバムの続編を意識しているフシもあるようで、「エスポワール」(笑)に入っててイントロだけでフェイドアウトしてしまってた「Musique entre 4 et 6」という曲(タイトルも「4曲目と6曲目の間の曲」という投げやりなものだった)の続きを完成させてちゃんとした曲にして歌ってます。

 選曲はブラジルものもやってますが、この人の場合ガチガチ本場のボサノヴァではなく、ラウンジぽいテイストとか、少々インチキくさいラテンぽさなどが微妙にブレンドされてて、それに加えて英、仏、ポル語の歌詞もブリュッセルという街のコスモポリタンな風土の香りを感じさせます。

 思えばわたしがボサノヴァというものをはじめて体験してのけぞったのは、ジョビンでもゲッツ=ジルベルトでもなく「エスポワール(笑)」の1曲目でした。(あの曲のカッコいいピアノを弾いてたのはその後欧州ジャズシーンで名を成すDiederic Wisselsの無名時代)。当時ウブな学生だったわたしがいまや立派な放浪者になり、アンテナさんも母になったり前夫に先立たれたりといろいろあったわけで、お互い人生いろいろあったねえとしみじみするアルバムです。

 ちなみにこのアルバムの曲をアシッドジャズ風にリミックスしたのがおまけについてますが、これは面白くなかった。

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