2010年度 よく聴いた音楽10選

 
 買うCDとネットでDLするのとに加え、今年は結婚して妻が持ってきた北欧ジャズ関係がどっさりあって、次から次へと耳がわやくちゃな一年でした。

 さらにこれまでにも増してふり返って見ますれば、気に入ってよく聴いた作品ほど「これはスゲー、気合入れてブログに書こう。オラオラソイヤソイヤ。」と思ってはみるものの、あれこれ考えすぎて結局書ききれずにボツになってしまうことがあまりにも多く、ここに挙げるものの大半がブログに書いてないという結果になってしまいますた。それじゃあこのブログはなんのためにやってるのか、よくわからなくなりつついってみようか。
(例年のごとく、今年出たのだけじゃなくて、ことし聴いたやつ、です)

・A 18' del sol / Luis Alberto Spinetta
この人のソロとSpinetta-Jadeのアルバムで5枚ぐらいいっちゃいそうですけど、あえて1枚だけとしたら限りなくプログレているこれか。

・Carlos Aguirre Grupo
アルゼンチンおそるべし、を印象付けたこの人も書きそこねた。ライヴも素晴らしかった。
Folkloreなんたらというと妙な先入観を持ってしまいがちだけど、風景がでかい自然だらけの国に住んでてK.JaretteとP. Metheny が好きなやつが作った音楽、といったほうがわかりやすいかも。
インストでプログレ全開な3枚目か、1枚目の後半の流れのどっちがいいか、決めかねる。

・Mineiro vao / Joao Ferraz
すいませんこれも黙ってました。小ぢんまりしたToninho Hortaというか、Minas 製バッタもんMetheny というか、いいです。

・There's a storm inside / Chico Pinheiro
「どうだアメリカ、俺ってスゲーだろ」というオラオラ感がちょっと鼻につくとはいえ、深みと美しさには変わりない。

・Raconte-moi / Stacey Kent
これはレヴューに書いたもん。

・Brezil dans mon oreille / Benoit Mansion
これも書いたもん。

・Duality / Terje Gewelt
この人もずいぶんはまっていろいろ買った。けどDag Arnesen Trio参加作が手に入らなくて苦悩ちう。

・Um rio / Marcio Faraco
ボサノヴァに回帰した力作。バックのバンド(とくにバーデンPの倅@ピアノ)もよい。

・Ⅳ / Taipuva Luotisuora
これも黙ってましたすいまそん。フィンランドの冬のどよーんとした陰鬱な空気を孕んだ音。やはりプログレとカテゴライズされる音楽ではあるけれど、ドグマとしてのプログレ的様式美を意識的に排除したかのような自由さ、それでも風土に培われた音は初期Camel のようなどんよりした儚げな美しさに満ちるほかはなかったということ。

・Vymysly / Inna Zherranya
これも書いた。最新作ライヴもプログレていてすごいけど、ムチャさに関してはこの’03作が一番かも。

以下、佳作入選。

・Kuara - Psalms And Folk Songs / Markku Ounaskari, Samuli Mikkonen, Per Jorgensen
・Soft talk / Michel Grailler, Riccardo Del Fra
・The meadowland / Luke Howard Trio
・Entre chien et loup / Daniel Mille

どなたさまも、よいお年を。

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