21 décembre 2002

Tulli Lum / same

 なんともこれは凄い。とんでもない土地からとんでもないバンドが出てきた。


ラトヴィアの辺境に住むリヴォニア人は独自の文化と言語をもつ少数民族だが、リヴォニア語はもはや話者が十何人とかいうレヴェルで絶滅寸前らしい。そのリヴォニア人の末裔である女性シンガーを中心にした8人編成のバンド(全員エストニア人でレーベルもエストニアだが)。

タイトなリズムセクションを軸にしたアレンジはトラッドの枠にこだわらない洗練されたもので、ジャズ色すら香る。エレクトリックヴァイオリンやソプラノサックスといった上モノが頑張るほか、曲によってアコーディオン、カンテレ、シンセなどがからむ。やたら倍音の多い土俗的な発声のヴォーカルと現代的なアレンジのコントラストが鮮やか。リヴォニア語はフィン語系の仲間で、エストニア語に近いようだが、今まで聞いたことのない、未知の世界へ誘う響きである。ただ悲しいのは、歌詞大意もエストニア語でしか書いてないので何を歌ってるのかまるで解らないことだ。

ヴァルティナ、ヘドニンガルナといったスカンディナヴィアのバンドの作品と比べても遜色ないどころか、インパクトは勝っているかもしれない。内容は全然違うけれど、マウロ・パガーニの「地中海の伝説」を初めて聴いて遠い世界へさらわれてしまったときの衝撃を思い出した。⑩

バンドのHPで1時間に及ぶライヴ音源もダウンロードできる。

こっちはアルバムよりトラッド色が濃い感じ

http://www.tullilum.

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