Lunastettava neito / Tallari

 このバンドは基本的にポルカなんかのすっちゃかすっちゃか系のトラッドが本領なのですが、この1990年のアルバムは趣を異にし、カンテレやハーモニウム、そして女性シンガー(Niekkuほかで大活躍のLiisa Matveinen)をもフィーチュアして、翳のある楽曲をゆったりしたアレンジでやっています。
 
 曲はフィンランド他、ハンガリーやロシア領内に至るまでのフィン・ウゴール語族圏からあまねく集めた伝承曲や賛美歌で、どれも哀愁を帯びた美しいメロディ。プログレ者のツボも押します。

 フィンランド伝統音楽の入門におすすめです。



 今回これを書くに当たって検索しててへーと思ったこと: 日本盤も出たLaulupuuも録音したタイトル曲「Lunastettava neito」はヨーロッパ各地にいろんなヴァージョンがある有名曲で、英国のヴァージョンは The Maid Freed from the Gallows といい、それをアレンジしたのが(ぜんぜん違う曲になってるが)Led Zeppelinの「Gallows pole」なんだそうな(Wikipediaより)。まめ知識な。

(5月5日、新宿Disk Unionプログレ館に中古が出てました。だれか買ってあげなさい)

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