21 juin 2013

Tutto n'ata storia - Live in Napoli / Pino Daniele

AORというのははいまや全世界で生産中止となった後もブラジルとイタリアでのみ脈々と生産され続ける、フォルクスワーゲンとかシトロエン2CVみたいな存在ですが(ちなみにブラジルはエヂ・モッタの新譜のタイトルがズバリ「AOR」だそうな)、そのイタリアで70年代からメロウにアーバンし続けるAORオヤジの、本拠地ナポリでの熱い最新ライヴ盤です。

 ナポリといえばイタリアの大阪。レパートリーの多くを、伊語がちょっとわかる程度じゃ何言ってるかぜんぜんわからないナポリ方言で歌ってるのも大阪ぽい。
 デビュー以来のバックバンドのメンバー勢揃いという趣向のようで、トニー・エスポジト、トゥリオ・ディビスコーポ、ジョー・アモルーゾなど70年代生え抜きのナポリ野郎たちが入れ代わり立ち代わりソイヤッサです。一曲目のタメまくりの激重ドラムはアゴスティーノ・マランゴロ。プログレ者にはゴブリンのドラマーとして名高い人ですが、その後は80年代のダニエレの相棒として名を馳せていたんですねえ。

 演るほうも濃いが、客も濃い。まずいっしょに歌う。ブラジル並みのうるささ。曲もデビュー以来の名曲オンパレード。昔の曲のが盛り上がる。
 イタリアの、さらにその中でもコテコテのナポリの現在が伝わってくる暑苦しい一枚。

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