28 novembre 2016

Immagini / Nicola Stilo

 このイタリアのフルーティストは古くは晩年のチェット・ベイカーと活動していた人で(チェットのレパートリーに「エスターテ」や「白と黒のポートレイト」などのボサノヴァナンバーが聴けるのはこの人の差し金と思われ。もっともチェットがフルートとの2管を好んだとかボサノヴァに興味があったとかいうわけではなさそうで、当時重度のジャンキーだったスティロをヤク調達用パシリとしてつるんでいただけのようです(ソースは伝記))、その後もトニーニョ・オルタと録音したりしてブラジル濃度の高い人でもあります。
 そのトニーニョも参加した前作「Vira vida」の次のがこの2006年作。御大は参加してないもののギターはスティロ自らが弾き、前作にもいた女性シンガーS. ドナーティも続けて参加、ブラジル度は相変わらず。加えてスティロはピアノ、パーカッション、バッキングVoまで演奏してマルチ奏者ぶりを披露。もちろんフルートのキレキレの演奏は不動です。イタリアものを好んで聴いてる向きにはタイトル曲の地中海テイストもグッとくるでせう。
 半分の曲はスティロ作、トニーニョ書き下ろしも一曲。その他チェットが晩年好んで演奏したR. バイラークの「Broken wings」に加えて、チェットと E. ピエラヌンツィとの共演盤に収録されていたピエラヌンツィ作「Night bird」はイタリア語の歌詞をつけて歌われるなど、チェットの面影を偲ぶ一面も見え隠れするなど。

 いいや、忘れはしない / 忘れることなどできない / あなたの歌のあの魔法 /それはわたしの中に / 今も残っている / あなたの何物かが

 CDはなかなか売ってなさそうだけど、AppleMusicにあるしItunesstoreで1000円で買えてお得。
 おりしもトニーニョとの共演盤「Duets」もCD再発されたのでそちらもぜひぜひおすすめ。

 ネットに落ちてる音源がないのでチェットの「Let's get lost」に収められていたコステロのこの曲、ライヴでもめずらしい、スティロのギターとチェットの歌で。
 途中ハウって「俺が歌ってる時にやらかしてんじゃねえ!」とPAにブチ切れるチェット、それでもなおハウるのでマイク持ってギターから離れて立ったまま幽鬼のような佇まいで歌うチェットがロックです。

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