その時、おばはんは歴史的大笑いを残した

 ビル・エヴァンス「ワルツ・フォー・デビー」の20ビットリマスターをかった話は以前日記に書いたけど、ジャズ系HPを見ていたら「ライヴが収録されたヴィレッジ・バンガードの近くを通る地下鉄の音が聴こえる個所がある」というのでさっそくヘッドホンで聴いて検証してみた。
 するとあるある、「サム・アザー・タイム」のイントロが終わるあたりでごごごご・・・と地鳴りのような音が聴こえるではないか。デジリマCDってすごいなあと 改めてヘンなところで感動をあらたにした。

 このライヴは観客のざわめきや食器の音、ドアの閉まる音など、いかにもライヴっぽい雑音が臨場感を醸し出しているのも隠れた魅力のひとつではあるが、それにしても周囲がうるさすぎるといえばうるさすぎる。
これは、'61年当時のヴィレ ッジ・バンガードがまだジャズ専門クラブではなく、エヴァンストリオもライヴというよりいわゆる「営業」といった雇われ方であったことにもよるらしいが、そのことを加味しても「Porgy」の終盤、あの美しい旋律の静かな盛り上がりが頂点に達したところで突如「うわはははー」と大口あけて大笑いするおばはんなんかは許せないぞ。タイムマシンで現地に行って口に枕かなんか詰め込んでやりたいところだ。

Comments