People behave like ballads / Rebecca Martin
(2010.12 動画追加しますた)
以前書いたOnce Blueから幾星霜、時は平成17年、人生に疲れ果てたわたしがネットラジオを聴いていると、ノスタルジックで渋い曲がかかりました。
ジャジーかつフォーキーなギターに力のほどよく抜けた女性ヴォーカル、曲調。聴いてるうちになんかこれワンス・ブルーににてるなあ、ていうかVoの声違うけどワンスブルーの新曲じゃないのか!?とウロタエつつリストを見れば、「ノラ・ジョーンズ」とあります。
なんせグラミーとった人だから名前だけは知ってましたが音ははじめて聴いた。こんなんだったとは。
それにしてもこのワンス・ブルーぽさは何事かと検索してみれば果たせるかな、ワンスブルーの片割れ、ジェシ・ハリスがノラのアルバムのバンドメンバーかつ半分以上の曲のコンポーザーとしてクレジットされているではありませんか。
そしてなんと、1枚のアルバムで消えたはずのワンス・ブルーは今や、「かのノラ・ジョーンズのバックメンバー&コンポーザーであるところのジェシが昔やってたバンド」という扱いでふたたび脚光を浴び、日本盤も再発されていたのでした。
そしてさらにたまげたことに、この日本盤にはボーナストラックが9曲も付いており、コレが何かというと、レコーディングしたけどオクラ入りになった幻のセカンドアルバムの音源なのであります。そんなものが存在したこと自体誰も知りませんでしたが、1枚目と同じく、アノ雰囲気の音が再来です。思わぬ形でワンス・ブルーの音に再会し、過ぎた年月の重さを噛みしめつつ感無量で聴き入っておりました。
かたや元ワンス・ブルーの片割れ、レベッカ・マーティン(Vo)。もと相棒の大ブレイクに「キーなによこの女むかつくー。あたしのほうが先にジェシの曲歌ってたんですからね。ジェシもジェシよ、なんだかんだ言って若いコのが好きなんでしょ、キー。」といってハンカチ噛んでいたのは想像に難くありません。
想像だけではいけないので検索してみると、じっさい彼女はワンスブルー散開後ソロ活動に入り、99年以来作曲も手がけた3枚のアルバムを出していました。そのうちの最新の04年作がこれ(前置きが長かった・・・)。
渋いながらもけっこうキャッチーであったワンス・ブルーの楽曲に比べると、浮遊感のある内省的で繊細な味わいの曲が並び、アレンジもウッドベースやサックスがジャジーで温かみを感じさせる、ゆったりとしたものになっています。
ちょっと80年代のチェリーレッドやクレプスキュールといったレーベルのアーティストをも思い出しました。それに乗せて歌われるレベッカの、ワンスブルーから変わらないヴォイス、あたかも恋人の肩に凭れて手を握ってもらっているかのような安らかで甘美な気持ちが心を満たします。
なんというか、早春にドライブに出かけていって、天気のいい海辺でふたり寄り添って聴いたらいいだろうなと思うような、大事にしまっておきたい1枚です.
この人けっこうジャズのフィールドで評価されてるみたいですね。夏にはポール・モティアン(dr)と組んでヴィレッジ・ヴァンガードに出たりするようだし。 (2006.3.18)
2008年のライヴ。なんつうか、おばさんになってはりますな。
以前書いたOnce Blueから幾星霜、時は平成17年、人生に疲れ果てたわたしがネットラジオを聴いていると、ノスタルジックで渋い曲がかかりました。
ジャジーかつフォーキーなギターに力のほどよく抜けた女性ヴォーカル、曲調。聴いてるうちになんかこれワンス・ブルーににてるなあ、ていうかVoの声違うけどワンスブルーの新曲じゃないのか!?とウロタエつつリストを見れば、「ノラ・ジョーンズ」とあります。
なんせグラミーとった人だから名前だけは知ってましたが音ははじめて聴いた。こんなんだったとは。
それにしてもこのワンス・ブルーぽさは何事かと検索してみれば果たせるかな、ワンスブルーの片割れ、ジェシ・ハリスがノラのアルバムのバンドメンバーかつ半分以上の曲のコンポーザーとしてクレジットされているではありませんか。
そしてなんと、1枚のアルバムで消えたはずのワンス・ブルーは今や、「かのノラ・ジョーンズのバックメンバー&コンポーザーであるところのジェシが昔やってたバンド」という扱いでふたたび脚光を浴び、日本盤も再発されていたのでした。
そしてさらにたまげたことに、この日本盤にはボーナストラックが9曲も付いており、コレが何かというと、レコーディングしたけどオクラ入りになった幻のセカンドアルバムの音源なのであります。そんなものが存在したこと自体誰も知りませんでしたが、1枚目と同じく、アノ雰囲気の音が再来です。思わぬ形でワンス・ブルーの音に再会し、過ぎた年月の重さを噛みしめつつ感無量で聴き入っておりました。
かたや元ワンス・ブルーの片割れ、レベッカ・マーティン(Vo)。もと相棒の大ブレイクに「キーなによこの女むかつくー。あたしのほうが先にジェシの曲歌ってたんですからね。ジェシもジェシよ、なんだかんだ言って若いコのが好きなんでしょ、キー。」といってハンカチ噛んでいたのは想像に難くありません。
想像だけではいけないので検索してみると、じっさい彼女はワンスブルー散開後ソロ活動に入り、99年以来作曲も手がけた3枚のアルバムを出していました。そのうちの最新の04年作がこれ(前置きが長かった・・・)。
渋いながらもけっこうキャッチーであったワンス・ブルーの楽曲に比べると、浮遊感のある内省的で繊細な味わいの曲が並び、アレンジもウッドベースやサックスがジャジーで温かみを感じさせる、ゆったりとしたものになっています。
ちょっと80年代のチェリーレッドやクレプスキュールといったレーベルのアーティストをも思い出しました。それに乗せて歌われるレベッカの、ワンスブルーから変わらないヴォイス、あたかも恋人の肩に凭れて手を握ってもらっているかのような安らかで甘美な気持ちが心を満たします。
なんというか、早春にドライブに出かけていって、天気のいい海辺でふたり寄り添って聴いたらいいだろうなと思うような、大事にしまっておきたい1枚です.
この人けっこうジャズのフィールドで評価されてるみたいですね。夏にはポール・モティアン(dr)と組んでヴィレッジ・ヴァンガードに出たりするようだし。 (2006.3.18)
2008年のライヴ。なんつうか、おばさんになってはりますな。
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