ドクトル・プログレ

 以前、わたしの大好きなドイツのロマン派プログレバンド、Anyone’s Daughterのライヴ盤のレビュー書いた折、「リードヴォーカル&ベースのハラルト・バレートはバンド解散後医学部に入って医者になったって説あり」と書きましたが、ふと思い出して真偽を検証すべく検索してみました。

そしたら、どうやらドイツに同名の放射線科医がいるらしい。ってんでさらに探してみたらこんなページを発見(注:2010年現在このリンクは見られません。シュトゥットガルト(エニワンズドーター結成の地)に近いバーデン・ヴュルテンベルク州のショルンドルフ病院(291床)に今年放射線科部長として赴任したのがハラルト・バレート医師だそうな。
でも同名異人てこともあるしな、と思ってスクロールしたら、おおなんと、歓迎会でスーツ着てベース弾いてるドクトル・バレートの写真が!)で
先生、もうバレバレです…(名前がバレートだけに、なんちって)。ほぼ本人確定でしょう。


で、バレート先生は今年46歳の由。てことは1960年生、エニワンズ・ドーターの1stが出た79年には19歳ってことは、高校出ていきなりプロミュー ジシャンになっちゃったわけだ。裏ジャケの写真見ると他のメンバーもやたら顔が若いから同年代だったのでしょう。あの緻密かつダイナミックな音楽がティー ンエイジャーによって作られたというのはなかなかに恐るべきものがあります。

バンドは5枚のスタジオ盤(最後の1枚はバレート不参加)を出して80年代半ばに消滅、その後2001年にギタリストとキーボーディストが再編アルバムを出してますが、以前の叙情プログレとはかけ離れた音のようです。

それにしても、20代前半をプロミュージシャンとして駆け抜け、好きなことをやり尽した末に医師を目指したバレート先生の人生は羨望を禁じえません。

(2010年現在:ここで近影も)

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