Turkoise / Khalil Chahine

いやはや、これはすごい。フランス的精神とは何かと問われたら黙ってこの人のアルバム聴かせればいいというぐらいの憂愁。
ギターの音色やスケールの大きな音世界はパット・メセニーを思い起こしますが、こちらはフランスの冷たい雨をじっとり浸み込ませて暗い冬に熟成させたような、まさにフランス、そしてヨーロッパ、といった重く哀しいブンガク的世界。フレンチジャズ定番の憂愁ストリングスや、Khalilのルーツであるマグレブ(北アフリカ)のエスノ風味も時折そこはかとなく香る。
1st「Mektoub」(’89)も同系統ですが、テンションの高さではこの91年作の2ndが上。なにげにリシャール・ガリアーノが参加してるし。
同じく入手できた4th「Opake」は憂愁度はそのままでオーケストラの比重が増し、より映像的な流れかつエスノ色やや増量の音になっています。その後も数枚アルバムがあるのですが…3rdと5thは全力廃盤中。聴きてえええ。
この人、ソロ名義のほか映画音楽も多く手がけているようで、またギタリストとしても、フランソワーズ・アルディの最近作にクレジットされてたりで、その後も幅広く活躍しているようです。
わたしはフランスの中古屋から無理やり買ったけど、Amazon.jp見たら中古で結構手に入るようなのでぜひおすすめ。クリスマスとかで浮かれてないでビシっと憂愁せんといかんぞ。
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