Raconte-moi / Stacey Kent

もっぱらヨーロッパで大人気なアメリカ人シンガー。昨年フランス文化庁からなんとかっていう賞ももらって、その恩返しなのか、新譜はフランス語アルバムです。


 前作でもゲンスブールのカヴァーやってたりしたけど、ライナーによればロシア系の祖父がロシア革命をのがれてパリに住んでた関係で幼いころから仏語に慣れ親しんでたとのこと。大学では比較文学専攻だったというし、ドイツのライヴ音源聴いたらフツーに独語でMCしてるし、コスモポリタンだなー。
「3月の水」の仏語カヴァーにはじまって、アルバムはギターの暖かい響きを生かしたボサ分多めの作りになっています。とくにわたしがアルバム全部持ってるくらい好きなミシェル・ジョナスの「La vacance au bord de la mer」のカヴァーが秀逸で最近のヘヴィロテ。書き下ろし曲やスタンダード(It might as well in spring の仏語ボサアレンジ)もどこを聴いてもほんわかできる一枚。春におすすめ。

youtubeに1曲。この曲だけだと「なんだステちゃん、マデリン・ペルーになりたいのかい」とか思ってしまうが、アルバム全体の空気はもっとメロウですよ。

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