Unici al mondo / Michele Zarrillo

70年代にイタリアンプログレの名盤を残した伝説のバンドセミラミス (余談ですがわたしが高校生の頃アナログ原盤が下北沢の某店で10万円とかでした)。
 そのシンガー/ギタリストだったミケーレ・ザリッロは解散後ポップスシンガーとして大ブレイク、いまじゃ押しも押されもしない大御所となっています。(驚いたことに90年代には単独日本公演までしている。不覚にも今まで知りませんでした)。

 このブログで取り上げている他のイタリアのアーティストに比べると過去の作品はややポップ/ロック度高めですが、現時点での最新スタジオ作であるこれはなかなか落ち着いた出来。美メロ炸裂なタイトル曲、アルンニデルソーレですかという感じのバラードなど、イタリア独特のクサさと熱さの応酬です。
 セミラミスの面影をいまの彼に求めるのは筋違いですが、 70年代から続くイタリアの歌ごころの継承者には違いありません。
 このアルバムのほか、過去の曲を渋めに再アレンジしてじっくり歌いこんだ2枚組ライヴ(2008)もおすすめ。

 キャリアの長さにしちゃ見た目若いなと思いきや、それのそのはずセミラミスでデビューした時はまだ16歳だったと!

この人のFacebookのアカウント見たら、なんとつい最近心筋梗塞で倒れて入院してたとのこと。幸い経過は順調で、ライヴ活動復帰の意欲も述べているようです。
(そういえばアルベルト・ラディウスも心筋梗塞になって来日中止になったんだっけ。タバコ吸うんだろうなミュージシャン。)

 口パクですが動くザリッロでどうぞ。

Comments

  1. Anonyme20.4.14

    しみじみとしたラヴソングのMichele Zarrilloが 不気味なジャケ絵のセミラミスなるバンドと関係あるなんて知りませんでした。夢でなってた音楽、ときどき立ち寄らせていただいてます。メロディが 頭の中でグルグル回るときありますよ。

    ReplyDelete

Post a Comment