Hellutused / same (2007)

ジャズ~ポップスのフィールドで活躍中のLiisi Koikson とエストニアントラッド、ジャズ界の若手がともに作ったプロジェクト。

素材になっているルーニック・ソング(フィン・ウゴル語圏の伝承歌)というのは基本的に4小節のメロディを延々と繰り返す、素で聴くと非常に単調なものですが、バックバンドのモダンかつジャズ的なコードをも用いたアレンジの演奏により、アルカイックな美とモダンな癒し感が共存する、奥行きのある音世界になっています。

バックを固めるのがこれまた錚々たる顔ぶれ。Catlin Jaago (flute, sax, bagpipe) はさきにご紹介したVagilasedのメンバー、Ara Yaralyan はHelin-Mari Arder Trio ほかで活躍するベーシスト、そしてAleksandra Anstal は Joel Remmel Trio のドラマー(今は苗字がKremenetskiに変わってる。なんだ旦那持ちだったのかよ。帰るぞみんな)。

このラインアップはその後Elletuseと改名し、アルバムも出すのですがそれはこの次に。
LiisiとギターのPaul Danielはその後エストニアNo1サックス奏者Raivo Tafenau と組んでジャズボッサのアルバムを作ったりもして、なんとも器用な人たちなのですが、そのアルバムはまたこの次に(ひっぱるひっぱる)。

Helletusedの動画は見つからないけれど、ここでスタジオライヴの放送用音源(55分!)を聴くことができます。

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