More than fishermen / Joel Remmel Trio
エストニアの若手トリオ、エヴァンスやスヴェンソンの影響を踏み台に清冽な衝撃をぶちかましたデビュー作「Lumenkristall」に次ぐ、満を持しての2枚目。
前作の抒情性はそのままに、コードやハーモニーはより深化かつ複雑となり、いい意味でよりとんがってきた感じの意欲作です。
一曲目はクラシカルなフレーズとアルコベースの絡みがチェンバープログレぽい感じで「なんかすごいのキタキタキター」と拳を握り締めているとやがて北欧型のしなやかなアンサンブルに展開していき、このアルバムはアタリだと確信します。さらに驚いたことにこの曲はかわいいドラマーのアレクサンドラタンの作曲なのです。(アレクサンドラタンは他にも1曲うつくしいナンバーを提供)。
2曲目はこれまた前作の雰囲気を引き継ぐ陰影系コードが織りなす迷宮に誘い込まれ、さらにはアレクサンドラタンの男前なドラムソロに萌やされる快作。しかし驚いたことにこの曲はベーシストのヘイッコ・レメル(Joel の弟)の作曲なのでした。
相棒2人の音楽的ポテンシャルを思い知らしめておいていよいよ3曲目にしてリーダーの曲登場。畳みかける変拍子リフと極美フレーズがせめぎ合う響きからは、すでにデビュー盤の頃をとっくに超越してしまっていることが窺えます。
他の曲も含めて全体的に構築美を前面に出してきた印象。ラストの曲は前作の最終曲同様、どことなくエストニアの伝統音楽や聖歌を思わせるシンプルでうつくしいモチーフを昇華させた名曲です。あと女声スキャットをフィーチュアした曲もあり、クレジットはないのですがアレクサンドラタンが歌ってるんでしょうかムフー。
現在のヨーロッパから出てくる音楽のなかでもっともプログレシヴな音のひとつであるといっても過言でないでしょう。次作はECMやACTから出てきても驚かないぜ。もちろんプログレ者にも大すいせん。
Joelは先日澤野工房の招きでプロモーション来日して大阪で寿司食って帰ったとのことですが、トリオでの来日公演が大いに待たれるところです。
本作1曲目のライヴ音源をドゾー。
前作の抒情性はそのままに、コードやハーモニーはより深化かつ複雑となり、いい意味でよりとんがってきた感じの意欲作です。
一曲目はクラシカルなフレーズとアルコベースの絡みがチェンバープログレぽい感じで「なんかすごいのキタキタキター」と拳を握り締めているとやがて北欧型のしなやかなアンサンブルに展開していき、このアルバムはアタリだと確信します。さらに驚いたことにこの曲はかわいいドラマーのアレクサンドラタンの作曲なのです。(アレクサンドラタンは他にも1曲うつくしいナンバーを提供)。
2曲目はこれまた前作の雰囲気を引き継ぐ陰影系コードが織りなす迷宮に誘い込まれ、さらにはアレクサンドラタンの男前なドラムソロに萌やされる快作。しかし驚いたことにこの曲はベーシストのヘイッコ・レメル(Joel の弟)の作曲なのでした。
相棒2人の音楽的ポテンシャルを思い知らしめておいていよいよ3曲目にしてリーダーの曲登場。畳みかける変拍子リフと極美フレーズがせめぎ合う響きからは、すでにデビュー盤の頃をとっくに超越してしまっていることが窺えます。
他の曲も含めて全体的に構築美を前面に出してきた印象。ラストの曲は前作の最終曲同様、どことなくエストニアの伝統音楽や聖歌を思わせるシンプルでうつくしいモチーフを昇華させた名曲です。あと女声スキャットをフィーチュアした曲もあり、クレジットはないのですがアレクサンドラタンが歌ってるんでしょうかムフー。
現在のヨーロッパから出てくる音楽のなかでもっともプログレシヴな音のひとつであるといっても過言でないでしょう。次作はECMやACTから出てきても驚かないぜ。もちろんプログレ者にも大すいせん。
Joelは先日澤野工房の招きでプロモーション来日して大阪で寿司食って帰ったとのことですが、トリオでの来日公演が大いに待たれるところです。
本作1曲目のライヴ音源をドゾー。
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