2015年よく聴いたアルバム10選

もう年も変わってしまいましたが、例年のやつを遅ればせながら。
巷で評判のブラジルものやらアルゼンチンものも聴いてはいるのですが上から10枚となるとやはりこのような偏向ぶり。
例のごとく15年に出たやつ以外もあるし、順不同。

Ain Agan & Tallinn Chamber Orchestra / same (Estonia)
 レヴュー参照。なんでそんなにエストニアなのと訊かれても、山形に住んで毎日山見て暮らしてて森にも行って冬に雪が降ればあの国の産物がいちばんしっくりくるとしか言いようがない。
 オケとの共演動画はないのでアルバム一曲目をトリオでやってるやつでもどうぞ



・Characters / Riitta Paakki Trio  (Finland)
贔屓の女性ピアニスト新作。もはやメロウ的に王道。


・Enivrans / Ivan Paduart (Belgium)
この人も永年の贔屓で新作。同じく王道。収録曲じゃないけど最新ライヴ動画でもどうぞ。


・Firmament / 林正樹トリオ Masaki Hayashi Trio
 わが国には、これがある。 

Tenderly / Stacey Kent  (US)
この人好きだというとジャズ原理主義おっさんから断罪されるんだろうけどわたしは失うもの無いですから。ホベルト・メネスカルがギター弾いてるんだけど全部エレキ(フルアコ)。これがまたジャジイかつブラジリダーヂもりもりでその手があったかと。フルアコ欲すい。アドリブ弾けないけど。
Gtはメネスカルじゃないけど1曲目のスタジオライヴドゾー



美好時刻 (A beautiful moment)  /以莉高露 (Ilid Kaolo) (Taiwan)
レヴュー参照↑。もともとギター弾き語りで活動してた人だけど新作は広がりのあるアレンジでなおよい。でもムリにポップにしようとか思わないでいいと思う。さほど売れなくたって本業は農家だし、次作も質の高いものを続けてもらいたいねえ。ていうかきっと日本で売れると思うんだけど。


Öö valgus / Helin-Mari Arder (Estonia)
これが5枚目ぐらいのSSW。スタイルとしてボサノヴァを利用しながらも作を重ねるごとに冷気というか茫漠とした感じの音造りになってきててエストニアらしくてよい。本作はEeva Parkというかの国の女性詩人の作品に曲を付けたもの。そんな文学的な香りも花を添えて茫漠。動画だとちょっと動きがどんくさいけどこの人。


・Maa saeb taivani / Mari Jürjens (Pokinen) (Estonia)
レヴュー参照↑。此の作品も冷気多め。ソ連時代のプログレバンドを経て現在も活躍するギタリストRiho Sibulが絡んでいるのもこの幽玄テイストの一因。

・Round, round & round / Jan Jarczyk (Canada)
名前買い(ポーランド系)かつ編成買い(弦楽四重奏付き)。カナダだけどぜんぜん欧州な響き。残念ながら去年逝去とのこと。
ここの上から二番目で試聴できるしitunesにもあります。

The String Project - Live in Brussels / Philip Catherine  (Belgium)
これまた永年の贔屓にして円熟の新作。黙って聴けばすべてがOK。年末に入手してすべり込みでランク入り。




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