オルネラ・ヴァノーニ Ornella Vanoni
BS「小さな村の物語・イタリア」のオープニングテーマ「L'appuntamento (約束)」を歌っているオルネラ・ヴァノーニ(1934生)。決して懐メロ歌手ではなくて、この曲の出た1971年以降も常にコンテンポラリーな、AORファンの琴線にも触れまくる音作りでイタリア最高峰に君臨してきたパワフルな人です。
60年以上の歌手生活の中でどれか1作と云えば、キャリアの総決算的な2010年のライブ「Live al Blue Note」(→Applestoreへ)でしょう。その名も「Ornella Free Soul」なるバンドを従え、イタリアAORの王道を行く演奏に加えて優美なオケオレンジにも涙。この時御歳76にして瑞々しさと貫禄を兼ね備えた圧倒的な歌にただひれ伏すばかりです。さらに最近ではパオロ・フレス、ステファーノ・ボラーニ、ベボ・フェラなどの伊ジャズ界の大物を手玉に取り新たなライヴ活動に勤しんでいる模様。その辺の音源のCD化が待たれてなりません。
ブラジル音楽とのゆかりも深く、1976年のヴィニシウス&トッキーニョとの共演盤の他、しばしばボサノヴァのスタンダードイタリア語カバーも数多録音しています(ウェブサイトを開くと流れてくるのも「Tristeza」)。
(以下プログレ者余談)
元イル・ヴォーロのマリオ・ラヴェッツィが度々プロデュースや楽曲提供でクレジットされるなど、イタリアンプログレ人脈ともなにかと縁とがあり、なんたって77年の「Io dentro」「 Io fuori」の2枚組アルバムがニュートロルス全面参加&曲提供。
77年というとNTの「Concerto Grosso 2」と78年「もうプログレじゃ食えないから流行ってる感じにしようぜ、ディスコとか。」と言って問題作「ALDEBARAN」作っちゃったころとの間の過渡期(ていうかこの3枚とも同じプロデューサーだったりする)。この二枚組も軽めのポップなやつとイタリアの歌ごころ炸裂のやつのカップリングとなっていて興味深い。
(演奏は1分50秒からですが冒頭のすごいダンサー軍団も見逃せません)
あと2001年のカヴァー集「Un panino una birra e poi...」ではバンコの「Moby dick」
を歌っており、プログレバンドが落ち目の苦し紛れのだめポップがカッコいいイタリアAORに変貌したさまはさすがというほかない。
このアルバムでは他にもアルンニ・デル・ソーレの曲を2曲やっています。
Comments
Post a Comment