Kusi eneselt / Mess 


ソ連邦時代エストニアの驚異の発掘。
 1975年前後に録音されたものの陽の目を見ることのなかったスタジオ録音と77年のライヴ録音の2枚組。
 フォーカスやフィンチ、カイパなどの構築美系バンドの音にさらに優美なコード感を加えた、シンフォニックロックのお手本の如し。同じエストニアのIn Spe, Kasekeと並んで、同時代の西側のバンドと比べても遜色ありません。
 
 豪放磊落なプログレの醍醐味と、横溢するヨーロッパのニオイでひさびさにお腹いっぱいになれた一枚。
下のはアルバム制作時に撮影されたと思しき、驚異のお宝動画。




キーボードのSven Grünbergはその後ソロアーティストとしてエストニア音楽界の重鎮となるのですが、最近になって自分のキャリアを回顧する内容のスタジオライヴでMessの曲を演奏しています。本物のハモンドオルガンを使っているところに職人魂を感じますな。

 


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