Ralsgård & Tullberg


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スウェーデンはじめ北欧のトラッドではどういうわけか横笛のたぐいが使われることが非常に少ない。「笛を横向きに吹いたらいい感じだった」「よその国では横にして吹いてるやつらがいるからまねしてみよう」と考えた者が何世紀ものあいだいなかったのかと訝しがったものだ。

しかしかつてはさかんに使われていたこともあるという。このデュオのサイトに曰く「ウッドフルートはかつて19-20世紀の南部スウェーデンの伝統音楽においては重要な役割をなしていた。同様の楽器は今もなおアイルランド、フランス、イングランド等で使われており、いまこの二人の先進的なフルート奏者によってそれらの世界との音楽の絆が築かれ、スウェーデンのフルート音楽のリバイバルが起きようとしている」。

題材にしているのはスウェーデン南部スコーネ地方の伝統音楽。ちなみにスコーネといえばいにしえのアニメ「ニルスのふしぎな旅」で渡り鳥の一団が目指す地方だ。古くてわかりませんかそうですか。
3枚のアルバムがでており、1枚目は未聴。二本のフルートのほかニッケルハルパとチェロを加えた編成。3枚目はよりアンサンブルでの演奏を押し立てた内容。(すなわちウッドフルートの音をより深く味わいたい向きには2枚目か)。



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