九月の印象 / PFM  試訳


辺りには露が降り 僕は太陽を探す、
けれど見つけられない 
田園はまだ眠っているのか、そうではないのか 
それはもう目覚めて僕を見据えているのか わからない 

大地の匂い、麦の香りが ゆっくりと僕を包みだす 
僕の胸のなかの生命が穏やかに息づき 
霧を呼吸し 僕は君を思う 
周りには溢れるような緑 そして彼方にまで まるで草の海原 

そして僕の思考は軽々と舞い上がり 飛んでいく 
迷子にならないか気遣われるほどに 
一頭の馬が頸を伸ばす 草原のほうへ 僕のように 静かに佇んで 
僕は歩み始める 馬は僕を見るや 逃げてしまった 
僕は霧を呼吸し 君を思う 

いいや 今はわからない 自分が何者なのか 
僕はひとりの男、自分を探すひとりの男 
いいや 今はわからない 自分が何者なのか 
僕はひとり 自分の足音のほかには 

そのとき 霧をついて太陽が射し 
いつもと変わらぬ一日が始まるだろう 

九月の澄んだ空気は茫々として もう冷たさを秘め
水も冷たさをはらみ 数知れぬ色彩と静けさ そして落ち葉 
灰色の雲が連なり 僕は身震いする 
胸を締めつける上着 ぶどうの味 
そして一日
調子はどうだい
いつも通り元気さ
いつも通りに…

Impressini di settembre



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