Absence / Kristjan Randalu

以前にもご紹介したエストニアのピアニスト。
 旧作のレヴューで「その後の最近の編成」として載せたのがフィンランドのMarkku Ounaskari (Dr) とベーシストとのトリオだったのですが、続いての新譜はギタリストBen Monderとのデュオ作。しかるのちそこにオウナスカリが合体。ベース抜きという変則トリオで(オウナスカリが所属していた)ECMから晴れてリリースとなったのが本作です。

 これまでのランダルの冷ややかで硬質なコンポジションに、オウナスカリの以前のピアノとのデュオ作「Kuala」に通じるECM的ぼよよん感を加えた感じと言いましょうか。ギターも空間的、アトモスフェリックなフレーズを繰り出し、オウナスカリの非定型的なフレイジングと相まってジャケ写の海よりもエストニア南東部のただただ広大な風景や森を想起させる音像です。

 新譜リリースを機にspotifyで旧作も聴けるようになりました。本作でランダルを知ったかたは「Desde Manhattan」もぜひ。

 とかなんとか下書きをあっためてる間になんと!ランダルの来日公演が決定しちゃいました。単独ですが新潟にも来ますので山形当たりの方も是非(わたしは行けませんけど)

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