7 juillet 2017

Novalis 「蝶の笑い声を聴く者は」( Wer Schmetterlinge lachen hört ) 抄訳

蝶の笑い声を聴く者は
雲がどんな味がするか知っている者。
月光のなか、怖れに妨げられることなく
夜を見つけ出す者

望むときに草木に
獣に、道化に、賢者にも
変わることの出来る者は
一瞬のうちに世界中を旅することができる

己は知らざるということを、
同じくすべての他者もまた何も知らぬことを識る者は
しかしまた知っている。他者と同じく
自らも学ばねばならぬことを

自分の中に異郷の岸辺を感じ取る者
そして足を踏み出す勇気を持つ者は
そのうちに、怖れに妨げられることなく
自己を見つけだすことの出来る者

自身の内面から
頂を見つめ、昇りつめる者は
下なる世界*との戦いも
容易いものとなろう

蝶の笑い声を聴く者は
雲がどんな味がするか知っている者。
月光のなか、怖れに妨げられることなく
夜を見つけ出す者

平穏のうちに生きる者は
またそのように死するだろう
そして残された者すべてよりなお
生命に満ちてあるだろう

( Novalis (1971) 収録:作詞 Carlo Karges )

訳注
*Unterwelt:冥界の意だが、語義通り「under-world」で解釈しとく



27 juin 2017

Novalis 15CDbox "Schmetterlinge" 独語ライナー訳 1

1.冒頭のマティアス・ミノイアーによるライナーの終盤部、メンバーの近況について

「キーボーディストのルッツ・ラーンは現在ハンブルク在住で音楽プロダクション経営、作編曲を続けている。
 ドラマーのハルトヴィヒ・ビーライヒェルはメトロノーム・レーベルのプロダクトマネージャーを経てNDR(北ドイツ放送)のアーカイヴ部門、のちには地域の著作権管理の仕事に携わった。現在は年金生活者だが余暇は人気DJとして活躍中。
 ギタリストのデトレフ・ヨープはバンド解散後会社員に復職(*1)、現在ハンブルク=エッペンドルフ大学附属病院でIT部門の専門職として在職中。
 ベーシストのハイノ・シュンツェルは父親から引き継いだ水道工事店(*2)を永く経営して今に至る。
 フレート・ミュールベックはソロ活動に踏み出し1987年にアルバム「Nichts als Liebe」(Nothing like love)を発表(*3)。(ミュールベック:「あれは大失敗だったよ。マジで落ち込んだしミュージシャンとしての僕はあれで完全に終わったね。」)。その後故国オーストリアに戻り、2000年からは社会保険士(*3)として、教育学者で著述家のA. ヘグリンガー博士の事務所で働いている。
 オリジナルメンバーのユルゲン・ヴェンツェルとギタリストのカルロ・カーゲスはすでに逝去、ヴェンツェルが1992年、カーゲスは2002年であった。カーゲスの葬儀ではノヴァリスの曲「蝶の笑い声を聴く者は」(*5)の歌詞が朗読された。カーゲスはまたNENAの創立メンバーでもあった(*6)。」

訳注
*1 本ライナーでは触れられていないが、解散後の86年ごろに日本に在住し日本人と結婚していた(会社の人事だったのか)。しかも当時東京のプログレバンド・ネガスフィアに参加していた。
*2 sanitärfachgeschäft: 検索すると日本でいう「風呂トイレの水回り工事」業者のよう。
*3 Discogsで探したら海外の中古屋から600円ぐらいで買えます。
*4 Lebens- und Sozialberater=「Life and social adviser」だがよくわからないのでそれっぽい訳語にしますた。
*5 カーゲス作詞
*6 大ヒット曲「ロックバルーンは99」の作詞もカーゲス。

26 juin 2017

2017 山口/愛媛ブロンプトン旅 (予告編)

 ことしあらたにブロンプトンをお迎えした家人と行ってきました。
 梅雨入りした直後だったにもかかわらず最後の日までほとんど雨に降られずに過ごせた僥倖!
 去年に続いて瀬戸内海のきれいさと島の風情を愉しみ、そのあと内子に3泊しつつ周辺の古い街並みをも訪ねて走る旅。

 Itinerary
Day1 岩国空港着。柳井までバスとJRで輪行ののち周防大島サイクリング、大畠駅から輪行で柳井に戻り街並み観光。
Day2 柳井から船で上関へ、サイクリングののち柳井に戻り、フェリーで松山三津浜港へ、JR松山駅まで自走ののち内子まで輪行。
Day3 大洲までサイクリング、街並み観光ののち輪行で内子へ
Day4 大瀬を経て小田までサイクリング。町営バスで輪行して内子へ
Day5 輪行で伊予市へ。街並みポタリングののち松山駅→松山空港へ輪行、帰途へ。

 

9 juin 2017

Delicia / 林正樹&金子飛鳥

 数年前からこのデュオでライヴ活動していたようだが、めでたく録音が出た。
 いかにも林さんな静謐で耽美的な曲も、いかにも飛鳥さんなたたみかけるチェンバープログレ調もあるけれど、全体に流れる音像はフランス印象主義に通じるアトモスフィア。 
 ラヴェルのヴァイオリンソナタだよとか言われても信じてしまいそうな。

6 juin 2017

フィンランド・カレリア地方 1998 Karelia, Finland

フィンランド西部の人口疎らな地域を自転車旅行。Giant のクロスバイクCS3200最後の旅。
ヨエンスー=イロマンツィ=リエクサ = ルーナー= ヌルミヤルヴィ = ヌルメス = パーラスマー = ユーカ = コリ(アハモヴァーラ) -バスー ヨエンスー
Joensuu - Ilomantsi = Lieksa = Ruunaa = Nurmijarvi = Nurmes = Paalasmaa = Juuka = Koli (Ahmovaara)

スライドショウ 2:51

24 mai 2017

フランス・ブルターニュ 1997 Brittany, France

2度目の欧州自転車旅。
3度目になるブルターニュ、自転車でないと行けない内陸のディープな田舎を回った。
今回はテントと寝袋に自炊道具積んでのキャンプ旅。悪天候でホテルに泊まった一日を除いて全行程小さな村のキャンプ場でのテント泊。
自転車は前年と同じくGiant CS3200.

Day1   Paris -(train)- Rennes - Montfort レンヌーモンフォール
Day2 - Loudeac ルーデアック(ホテル泊)
Day3 - Saint Aignan サンテニャン
Day4 - Carlaix-Plouguer カレー=プルゲー
Day5 - Scrignac スクリニャック
Day6 - La Feuillee ラ・フイエー
Day7 - Le Cloitre-Saint-Thegonnec ル・クロアトル・サンテゴネック
Day8 - Morlaix -(train)-Paris モルレー

スライドショー(02:17)
BGM: An hanv(ブルトン語で「The summer」)/ Triptique

Fecském / Korpas Eva (2015)

  これはおもしろいハンガリー産。
  女性シンガーの純マジャール・トラッドシンギングと、プログレ風味香るジャズロック風バックバンドの異種格闘技。
  歌は歌でひたすら土臭く、バンドはかっちりとモダンなアレンジで突っ走ってあくまで溶け合うことのない対比が新鮮。最近のエストニアのバンドにこういうの見かけるがこちらは伝統楽器の類はいっさい使ってない。
  他のアルバムもApple Musicで聴けるけど、他は子供向けのアルバムのようなので歌のお姉さんみたいな存在なのだろうか。
  ジャケ買いする可能性は低いレコードですが、たいへんにプログレ者におすすめ。
 CDで持っときたいと思って探すとザビエルさんで扱ってるけど現在売り切れ。

 それではアルバムの一曲目を動画で。